過食症の経験から生まれたもの

先日開催した《 ダイエットから卒業できるワークショップ 》で皆さんが抱えてきた悩みや経験を聞いたことで、この数日、自分の過食症時代と、改めて大切にしていきたい信念を思い返しています。

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まずは少し私の体験談を…
私の過食症のスタートは、18歳の時でした。
高3で新体操の現役を引退した日から、今までの我慢を取り返すかのように暴飲暴食に走りました。
それまでの我慢を近くで見ていた家族や友達は何も言わずに、あっという間に体重は半年で15kg増え、そのまま進学で上京した時期。
8年ぶりの一般の生活と、知らない場所と、新しい自分と、、

10代、家よりも体育館にいる時間が長く、一般的に10代の内に培うであろう価値観も全くなかった私は、新しい世界への戸惑い・イメージしていた大学生活とのギャップ・ホームシックなどが重なり、不安とストレスが全て食へ向きました。
この期間は朝まで眠れず、感情も鈍り、止まらない食欲を抑える方法もわからず、授業には出ずに部屋に篭ってジャンクなものを大量に食べ続ける毎日でした。
そんな生活が続き、気づけば2ヶ月しない内に完全に抑うつと過食症に。
この時は他のストレス発散方法も知らず、心が傷ついていることにも気づきませんでした。

そしてそんな中、さらに加速させる出来事がありました。
久しぶりに帰省し、お母さんに”最近どう?元気にやれてる?”と聞かれた時。
私が答えるより先に、お父さんが「見ればわかるでしょ、よく食べてる証拠。大丈夫だよなぁ、まのん」と笑って一言。
お父さんは何も気づいていなかったので、そこまで悪気はなかったはずなのも、今では理解しています。

でもその時の私の体型は、健康なものと量を食べられるようになって出来上がった自然なものではなく、辛さや不安を全て誤魔化す為に泣きながら食事にぶつけた結果出来上がったものでした。
表面では笑っていたけど、心も、辛さに耐えられる限界はとっくに迎え、お父さんの何気ない一言も受け止められないほど響いてしまいました。
もう痩せていない自分が生きている価値もわからず、心も、体も、苦しくて破裂しそうで、とてもじゃないけど健康なんかじゃなかった。

今思えば確実に誰かの助けが必要だったけれど、その時はまだ【 太る=ただの甘えで自分の意思が弱いせい 】という価値観だった私は、
辛いの一言も、助けて欲しいの一言も、お母さんにも、お父さんにも、誰にも言えませんでした。
ここから乗り越えるまでの3.4年は私の人生で1番苦しかった期間。

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そして今回のWSでの皆さんの笑顔を見てて思いましたが、どんな人も笑顔の裏に悲しみや悩みを抱えていて、それはぱっと見ただけではわからない。
一見問題なさそうに見えても、実は生きるだけで精一杯かも知れない。

私が心の辛さを両親にも言えなかった時、私は誰かに自分の外側よりも内側を見て欲しかった。

笑顔だからって、できれば外見だけで判断せずに、心がどうかを見て、本当は限界なことに気づいて助けて欲しかった。

でも私自身その時はまだ病気と気付いておらず、”ご飯さえ我慢できない”ということが最大の悩みだなんてことが恥ずかしく、SOSが出せなかったのも事実でした。
そんな中でも、”ハーフでいいね” “若くていいね”と外側を褒められる度に、自分の苦しみとのギャップに内側がぎゅっと押し潰されて麻痺していくような感覚だったのをよく覚えています。
誰にもわかってもらえる気はしない、自分でも自分を扱えない、毎日この不安を食べ物にぶつけました。

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そしてヨガを通して過食症を乗り越えた今、あの時の経験があるからこそ、私はこれから先も人生をかけて人の外見よりも心を見ていきたいし、同じ苦しみを抱えている人に寄り添える味方でいてあげたいと常に思っています。
心が弱っている人には安心感を与えてあげたいし、余計に追い詰めるだけの「気合いと根性」の一言で済ませたくもない。

食事に関しても、
真面目に考えすぎ
普通に食べればいいじゃん
そんなことで
と、できる人からすればとても簡単でも、
それが今できない人もいる。
食事や体型が人生の全てになっている人もいる。
人それぞれ、何が悩みの引き金になるかはその人にしかわからないです。

みんな、
幸せそうに振る舞っていても、
いつも明るく元気でも、
心のどこかには苦しみもあり、弱さもある。
そう理解した上でかける言葉を選びたいし、不器用で要領が悪いなりにも真剣に寄り添っていきたいと思っています。

今回のワークショップで改めて、
みんなが強さも弱さも大切に抱えているはずの心を、
大切に扱える人でいたいなと思いました。

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